2010/03/16

' 少年 '

足音を忍ばせ 君の扉の前に立ち
中から漏れる声に耳を澄ましたら
驚かさないようにそっとノックをしなくちゃな

ねぇそこにいるんだろう?
もう入ってもいいかなぁ?
君のその内側へと 僕は手を伸ばしているよ

日焼けしたみたいに心に焼き付いて
君の姿をした跡になった
ひまわりが枯れたって 熱りがとれなくて
まだ消えずにいるよ

瞼の内側で君を抱きしめると
心臓の鼓動が僕に襲い掛かってくる
そいつをなだめて優しく手なずけるまで
まだ時間がかかりそうなんだ


できるだけリアルに君を描写したいと思う
そのための時間を僕にくれないかなぁ?
どんな名画よりも美しく描くから

じっとしてなくてもいいんだよ
笑ってなくてもいいんだよ
ただ君のまんまでこっちを向いてておくれよ

[ 幸せ ] はいつだって 抱きしめたとたんに
ピントがぼやけてしまうから
そうなる少し前でしっかり見続けよう
なんて できるのかなぁ?

僕の中の少年は無防備な笑顔で
自転車を飛ばして君に会いたいと急ぐ

甘えもわがままも すべてをさらけ出してくれていいよ
僕がちゃんと受け止めるよ


君のその内側へと
僕は手を伸ばしているよ


日焼けしたみたいに心に焼き付いた
君の姿をした跡になった
蝉が死んでいったって 熱りがとれなくて
まだ消えずにいるよ

僕の中の少年は汗まみれになって
自転車を飛ばして君に会いたいと急ぐ

迷いも悲しみも すべてをぶちまけてくれたっていいよ
僕が全部受け止めるよ