、彗星が衝突して地球がほろびてしまう、
といって、ムーミン谷の人々をおどかす。
朝のコーヒーのあとで、じゃこうねずみはベランダの
テーブルの上へ、宇宙ぜんたいをつくってみせてから、
「 これが太陽だぞ。 」
といって、さとういれを指さしました。
「 このビスケットが、みんな星さ。そして、この
パンくずが地球でな。どうじゃ、この小さいことは!
宇宙は、どこまでもつづくほど大きいのにな。宇宙は、
まったくの暗やみさ。その暗やみの中に、
怪物がうごめいておるのじゃ。
こういうことは、わしらにはどうにもならん。それなら、
それを哲学的にうけとるのがよいのだ。 」
「 こういうことって? 」
と、ムーミントロールは大声をだしました。
「 もちろん、地球がほろびることさ。 」
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