2008/06/30

慣用句 あ行より

挨拶は時の氏神

相手の持たする心 曖昧模糊

両々相俟って 青柿が熟柿弔う

明るけりゃ月夜と思う 明き盲

2008/06/28

誰にとっても

ひとの優しさに涙が出るとき
本当に辛かったんだって思う

我慢は出来るし 無理も出来る
加減することが何より 難しい

独りじゃないんだってことが
厄介でもあり 救いにもなり

ひとがひとに接し交流するは
そうして救われ自分を保つは

きっと何より一番 難しい

2008/06/27

蒸発して消ゆ

何処 めがけてたっけかなあ

なにが為 さしだして零れて

嗚呼ひとりごとにしかならず

気付けば ここに越し居るだけ

もはや そんな思いへ傾きつ

二日目の朝は

あ- 寝過ぎたせいか
酷い夢をみるもので

泣けてくる目覚まし
有得るから かなしい

2008/06/22

話しませんか

虫ですねえ 実に いろんな虫が
飛んでいたり歩いていたり

そういう季節

夢を持ってたに違いない
手の荒れた物静かな彼の背中

窓の外に思い出せた ついで
走れはしない気がしたならば

もういっそ腰を下ろして
いつかの空にみた それの話でも

2008/06/20

砂上の足跡

人間の幸福の二つの敵は
苦痛と退屈である

by : Arthur Schopenhauer